浄土ヶ浜

宮沢賢治も詠んだ、極楽浄土を思わせる浜



浄土ヶ浜は、太平洋から岩手県宮古湾に入る入り口近く、日立浜町にあるワイングラスやスパナのような形をした景勝地です。
三陸復興国立公園・三陸ジオパークの中央部に位置し、海に向かって周囲を真っ白な流紋岩でできた壁に囲まれたきれいな入江の浜。
海の色は深い群青や緑から岸辺の空色までとバラエティに富んだ表情を見せてくれ、流紋岩の上に無数に見える固有種のナンブアカマツの緑とあいまって、別世界に来たかのような衝撃を受けます。
浄土ヶ浜の名前の由来は、300年ほど昔の天和年間にここを訪れていた宮古山常安寺の霊鏡竜湖がこの風景を見て、さながら極楽浄土のごとしといったことに由来すると伝えられています。
また宮沢賢治も1917年にここを訪れ、うるはしの海のビロード昆布らは寂光のはまに敷かれひかりぬと詠んでおり、歌碑なども有名です。
浄土ヶ浜として有名な写真スポットとなっているレストハウス一帯は海水浴場としても有名です。また浄土ヶ浜や臼木山エリア全体が公園地として整備されており、三ツ星ホテルや県立水産科学館、ビジターセンターや浄土ヶ浜遊覧船、海に飛び出した景観地至る所に展望台が設置されています。
浄土ヶ浜に対して、周辺の岩場には一般的な東北の地名と同じように、針の山、血の池といった地獄などを思わせる名前で呼ばれており、外洋側の地形の荒々しさとの対比が印象的な場所です。

浄土ヶ浜
所在地
岩手県宮古市日立浜町32番地 
交通案内
宮古駅から車で10分
駐車場
あり
電話番号
0193-62-2111


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