牧谷又助池のカキツバタ

砂丘が作ったラグーンに自生するカキツバタ



鳥取県岩美町は、度重なる噴火や造山活動、強い海風の影響を受けて、広い範囲に砂丘等が形成された後に発展した土地。辺り一帯には山陰海岸ジオパークを構成している場所がいくつも存在します。
そんなこの街には、特徴的な地形にカキツバタが自生する群落として有名な2つの場所があります。
このうち、地域にいち早く初夏の訪れを告げるのが、この牧谷の又助池のカキツバタ群落です。
ここは岩美の市街地の外れ、日本海から数百メートルの蒲生川ほど近く。砂丘の後背地に潟湖が形成されたあと、非常に緩やかに乾性遷移しつつある場所。
5月の中旬にかけて、美しく濃い青紫色や黄色のカキツバタやキショウブが開花します。他にも30種を超える湿生植物や、カイツブリなどの美しい水鳥やトンボなどの動物を観ることができます。
5月中旬にはここでかきつばた市や一日茶屋というイベントも開催。岩美エリアは日本海側で特徴ある食文化圏で、珍しい郷土料理も沢山あることから県外からも観光客が多数訪れる人気です。
少し離れた蒲生川河口にはこのラグーンの成立を学ぶことができる山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館が、また山間部には唐川湿原のカキツバタ群落もあり国の天然記念物に指定されており、周辺含め人気の観光スポットとなっています。

牧谷又助池のカキツバタ
所在地
鳥取県岩美郡岩美町牧谷403 
交通案内
岩美駅から歩いて約20分
駐車場
あり

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