銀山温泉

銀山温泉は、旧出羽国や羽前国であった山形県尾花沢市の山奥に広がる温泉地。
その名の通り15世紀より銀採掘の野辺沢鉱山があり、その鉱夫により温泉が発見されたものの、山奥の秘湯として続いてきたといわれています。その後17世紀には銀採掘が廃れ、住民が減ったことから1689年の銀山閉山以降、温泉宿が数々つくられてきました。
銀山温泉を流れる銀山川の両岸には、大正昭和期の木造多層建築の旅館が立ち並び、周囲の自然の風景とあいまって四季を通じ風情あるたたずまい。
バブル期には銀山温泉家並保存条例を制定しているほか、一般車両は温泉街通行禁止としており、現在の景観を守りながらの営業と街づくりを行っています。
温泉街を代表する能登谷旅館本館建物は、国の登録有形文化財。
また、世界的にも有名なNHK連続テレビ小説おしんの舞台ともなり、世界各国から多数の観光客が訪れるようになりました。
温泉旅館の他にも、湯治場だったころの趣を残す共同浴場や、優れた泉質として評判の源泉をそのままかけ流しにした足湯など。また、国指定史跡でもある、銀山を浴衣姿で見学できる銀坑洞。体験型の民芸やクラフトなどのアクティビティは地域に多く、明治大正昭和レトロな町並みにありながら現代的な利便性や楽しみ方も備えた温泉地となっています。