赤羽自然観察公園

赤羽自然観察公園は、陸上自衛隊十条駐屯地赤羽分屯地跡地の一部を公園として整備した、約54000m2と非常に広い東京都北区立の公園。
多目的広場やバーベキューやデイキャンプが行えるといった現代らしい施設の他、古き良き日本の風景や暮らしを思い出させてくれる懐かしい施設が広く知られています。
赤羽自然観察公園を囲む武蔵野台地は、京浜東北線方面に向かって元々入り組んだ崖を形成しており、現代まで比較的わかりやすく崖線が残っていることが知られています。
崖線沿いには古来より湧水や霊験あらたかな名水も多く、さまざまな言伝が残っているほか、桜やブナなどの東京郊外風景を描いた絵画や文学なども数多く残されています。
園内にも東京の名湧水として知られる湧水池があり、そこからトンボ池、水鳥の池、ジャブジャブ池などが整備されているほか、稲田も整備されています。
また他にも、江戸時代に区内浮間にあった松沢家という区の有形文化財である古民家を移築したコーナーがあり、北区ふるさと農家体験館として公開されています。
古く懐かしいこの地域の生活や風景を体験することができることから、子供たちの学習などにも活用されています。
園内には市民とボランティア団体が育てているどんぐりの森が整備され、カブトムシやシジュウカラをはじめ、もともとこの地にかつて在った自然環境を今に映す多数の生き物を見ることができます。