安威川ダム

安威川ダムは、大阪府北部に位置する一級河川の安威川流域の洪水を防ぐために建設しています。
底面積が広く重さが分散されて地盤に伝わるため、底面積の狭いコンクリートダムよりも地盤が悪い所でも造ることが出来る、ロックフィル形式を採用しています。
ロックフィルダムは、土や岩石を材料として盛り立てて造られるダムで、中央遮水壁型は、水漏れを防ぐためにダム中央部にコアと呼ばれる水を通さない粘土質の材料を盛り立てます。
完成すると高さ76.5メートル、長さ337.5メートルとなり大阪府最大のロックフィルダムになります。
この安威川ダムは、昭和42年（1967年）に発生した北摂豪雨災害を契機に洪水調節、流水の正常な機能維持のための治水ダムを計画立案されました。
この安威川ダムは、全国でもまれな都市型ダムで、周辺の豊かな自然環境と合わせ、ダム建設によって生まれる湖を生かした観光レクリエーションの拠点として、市民のみなさんに親しまれるダムの実現を目指しています。
また定期的にイベントが開催され、なかでも安威川フェスティバルは安威川ダム周辺の活用と保全に向けた取り組みとして、ダム工事現場体験ツアーや重機記念撮影、間伐材を使用したワークショップを開催しています。さらに地元の新鮮な野菜や果物を使用した食品の販売など毎回多くの観光客で賑わうイベントとなっています。
安威川ダムは、平成33年度末完成を目指してダム関連事業の整備や、ダム湖を含めた周辺整備の検討を進めています。