天生県立自然公園

夏限定、圧倒的な自然広がるいのちの森



天生県立自然公園は、岐阜県が全国に誇る岐阜の宝物に選ばれた公園。
飛騨市と白川村の間、飛騨高地のほぼ真ん中にある標高1289mの天生県や1744mの籾糠山をはじめとする周辺自然をそのまま残す公園で、園内の一部には天然木の遊歩道などが整備されています。
天生峠は昔、人馬が行きかう生活道路で、泉鏡花の高野聖の舞台の他、東山魁夷の山雲はこの地がモデル。
ですが現在は、冬季通行止めとなっており、登山の本格冬縦走でもない限りにおいては、夏場限定で楽しめる自然公園となっています。
非常に変化に富んだ植生や地形を持ち、湿原と奥には、広葉樹のブナ、かつらなど、樹齢数百年という木々が沢山残る原生林があります。
湿原探索路はこの天生湿原エリアに集中しており、岐阜県の天然記念物に指定され、高山植物や高層湿原に特徴的な植物分布がみられるほか、希少な植物が沢山。雪深い山中から冬色が徐々に消えてゆく6月ごろからニリンソウをスタートに9月ごろまでさまざまな季節の花がつぎからつぎに開花します。
和製ピノキオといっても良い伝説がある籾糠山には、ブナやナナカマド、うるしやカエデなどが赤く色づき、美しいグラデーションを見せてくれます。
この2山間のコースは、体力に自信のない方でも4時間程度あれば十分回れるものですが、通年熊が出没するところでもあり、大自然と向き合う人間としての姿も学ぶことができるスポットです。

天生県立自然公園
所在地
岐阜県飛騨市河合町天生 
交通案内
JR高山本線 飛騨古川駅から車で約50分
定休日
冬期閉鎖あり
駐車場
あり
電話番号
0577-65-2383

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