原城跡

世界遺産にも登録される国指定史跡



原城跡は、長崎県の雲仙岳南部、南島原市の海に突き出た島原半島エリアにあります。
元は、有明海を臨む丘の上に、雲仙ではなく阿蘇噴火の火砕流で作られた台地の自然地形を生かして1496年に作られた梯郭式平山城の原城。春城、志自岐原城、日暮城、有馬城とも呼ばれてきました。
その後、廃城となり、石垣や天守等が他に転用。1637年には歴史で有名な島原の乱が勃発し、キリシタン弾圧と農民一揆が起こりました。
戦闘が進むにつれ、原城跡には一揆軍の約37000人が立て籠もり、ここで4か月をかけて、大量虐殺が起こったといわれています。
原城跡は1990年から発掘調査が行われ、個々では大量の人骨やメダイユ、ロザリオ等や、キリシタン大名が所有していた城郭から初めて出土した花十字紋瓦等、非常に貴重な資料が沢山発見され、1938年には国の指定史跡に、そして2018年には長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の構成遺産として登録されました。
原城跡からの眺めは今も見通しがよく、どこか懐かしい青色の海と空が広がります。夕焼けの黄色から紫へと染め分けられた空と海の絶景も人気のスポット。
周辺には原城温泉や南塩原市有馬キリシタン遺産記念館もあり、信仰の歴史や島原のたどって来た姿、地域の特異性を深く知ることもできます。

原城跡
所在地
長崎県南島原市南有馬町 
交通案内
原城前バス停より徒歩15分
料金
無料
駐車場
原城温泉真砂建物奥「大手口駐車場」
電話番号
0957-73-6706

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