郡上おどり

岐阜県の郡上八幡という町で開催される『郡上おどり』、ただの盆踊りだと侮るなかれ。400年前の江戸時代から続くこの郡上おどり、何と7月中旬から9月上旬までという長期間行われます。その昔、江戸時代に当時の城主がいろいろな身分の人と打ち解けようと近くの村で踊られていた盆踊りを集め「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい。｣とお達しによりこの郡上おどりが始まりました。郡上おどりの中でも有名なのはお盆の期間8月13〜16日にかけて行われる「徹夜おどり」。4日間も徹夜で踊らなければと戦々恐々とした方、ご安心ください。4日間ずっと踊るのではなく、1日ずつ夜の8時から明け方まで10種類の曲を踊り続けます。10種類の曲もゆったりとしたテンポのものから盆踊りでは珍しいアップテンポのものまで様々な種類なので徹夜でも飽きずに踊り続けられるのです。この「徹夜おどり」は見るおどりではなく踊るおどりだと言われており、地元の人も観光客も徹夜おどりの会場に来たなら、もうそれは踊るしかない。遠慮がちに見学をしていてもそのうち体が勝手に動きだしてしまう事間違いないです。もちろん普段の洋服で踊るのも良いですが、浴衣レンタルや下駄が買える所もあるので気分が乗ってきたら衣装チェンジもありだと思います。普段盆踊りを踊らない方もきっと踊りたくなってしまう、そんな魔法が郡上おどりにはあります。