おわら風の盆

富山県で行われる越中八尾 おわら風の盆。山間の町で300年と長い歴史の中で踊り継がれてきた「越中おわら」。この越中おわらを地元の方が伝承する民謡行事なのですが、この越中おわらが凄くかっこいいんです。普通の盆踊りとは違い、踊る方々は深く笠をかぶっていてあまり顔が見えません。そういう姿もとても神秘的で良いのですが、踊りもゆったりとした動きで艶やかという言葉がぴったりな「女踊り」、優雅さの中に力強さが垣間見れる「男踊り」、男女混合で踊る「豊年踊り」と何種類かあり、美しい流れるような踊りに見とれてしまいます。流れる三味線や太鼓も重厚な音色で、静かだけれども力強いリズムを奏でていき、哀愁が漂う唄声が耳に残ります。静かに、優雅に、踊りや唄を鑑賞するようなお祭りなので、その土地の風流を静かに楽しみたい方にはうってつけのお祭りだと思います。