袋川

唱歌ふるさとの発祥の川



袋川は鳥取市の南東部から千代川を経由して日本海にそそぐ新袋川と、鳥取市街地の旧袋川からなる川。市民にとって袋川といえば、このうち旧袋川です。
鳥取は昔から弁当忘れても笠忘れるなといわれるほどに雨が多い場所。複数の河川があり幾度も洪水に見舞われたことから低湿地が広がっています。
16世紀に鳥取城が築かれたころには、袋川は城山久松山の山麓から蛇行しながら流れており、これが袋川の名前の由来になったと伝えられています。
袋川はその蛇行する河道を生かして、その鳥取、手長エビ取りで生計を立てるなど、暮らしのすべてをまかなう場所であり、人々だれもが川を大切に綺麗に守りながら暮らしてきました。
大正昭和にかけて洪水を避けるための新袋川掘削による分水と、その後の工業化によって水質が悪化。清流時代の生き物が見られなくなった後、1970年代の環境ブームから新たに地域住民を中心とした川を大切にする取り組みがスタート。
現在は、日本海側では,湖山川,日野川と並んで唯一鳥取県にしかいないカワアナゴや、オオヨシノボリなど、貴重な生物が暮らす川として、また堤防の桜とその手入れなどを通じた環境学習も盛んです。
袋川は、作曲者岡野貞一が日本人なら誰でもが知っている故郷の自然と郷愁を誘う唱歌、ふるさとを作曲する際に思い浮かべた自分の故郷の川であったといわれています。

袋川
所在地
烏取市元町〜材木町付近 
交通案内
JR鳥取駅下車より徒歩約10分
電話番号
0857-22-3318

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