千貫松島

庭園にコピーされるほど古来から人気の奇岩



千貫松島は、鳥取県岩美町の外れ、蒲生川河口近く、桐山城跡から日本海を眺めた岩場の先にある、周囲50m、高さ10mの奇岩の放れ岩の事です。山陰海岸ジオパークの浦富海岸周辺エリアを構成するジオサイトでもあります。
花崗岩から出来ており、海面に出ている部分の真ん中が波に浸食されてできた海食洞門。ちょうどビール瓶の栓抜きを半分だけ海に沈めた形をしています。そしてその頂上に、枝ぶりも見事な松の木が1本だけ映えています。
1600年代、備前岡山藩の第二代藩主池田綱政がこの地を訪れ、舟遊びをした際に、この島の美しさのあまり、わが庭にこの岩つきの松を移すことができたら、禄千貫を与えようといったことから千貫松島と名付けられたといわれています。
西向きで覗いた先には海しかなく、日本海側のこの地に特有の美しい赤紫色の夕焼けを背景にするこの松島は、数々の写真家たちによって幾度となくテレビ、雑誌やカレンダーなどの表紙を飾ってきました。
現代でも、日本庭園用のフォーカルポイントや、水槽内アクセサリーにこの姿をそのまま写したものがあるほどの造形美。
網代旧港から登れる網代展望台に向かう途中に千貫松島が見えるベストポジションがありますが、展望台まで到着すると千貫松島は見えなくなります。
近くには山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館があり、このエリアのポイントを押さえた展示物や資料をみることもできます。

千貫松島
所在地
鳥取県岩美郡岩美町網代260 
交通案内
◆車
・中国自動車道「佐用JCT」ー鳥取自動車道「鳥取IC」から車で約40分
・JR鳥取駅から車で約30分
◆電車
岩美駅より町営バス「田後行き」浦富海岸口下車 徒歩すぐ
電話番号
0857-72-3481

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