丸山千枚田

三重県は熊野市は丸山にある丸山千枚田は、紀和町丸山地区の斜面に幾重にも描かれた棚田で、四季を通じてその美しさが変わります。
この棚田がいつ頃造成されたかは不明ですが、西暦1601年（慶長6年）にはすでに2240枚の田があったという記録があります。しかしながら、昭和40年代半ばから始まった稲作転換対策による杉の植林や昭和50年代以降の過疎・高齢化による耕作放棄地の増加によって、平成初期には530枚までに減少してしまいました。
そこで地元住民が立ち上がり丸山千枚田保存会を結成し、丸山千枚田の復元と保全活動が始まりました。
今では1340枚という日本でも最大規模の枚数を誇る棚田となり、四季を通して多くの観光客が訪れる熊野の観光地となり日本の棚田百選にも選ばれています。　
水を張った春には景色が反射し棚田が鮮やかに咲き誇ります。夏には青々とした稲穂と虫をよせつけないよう虫おくりとして焚いた松明が風で心地よくなびく幻想的な風景となります。収穫を迎える秋には黄金色に輝く穂が棚田の輪郭をくっきりと映し出し圧巻の景色となります。熊野市でも寒さが厳しくなる冬には年に数回しか見ることのできない雪化粧を見ることができます。
四季を折々の顔を見せる丸山千枚田へ是非一度行ってみてはいかがですか。