七色ダム

三重県は熊野市にある七色ダムは、ゲート型の形状でシンメトリーな構造は統一感ある景観になっています。
コンクリートで作られたダムで、上から見た形がアーチ型なので重力式アーチダムや、アーチ式コンクリートダムと呼ばれます。
アーチ型の力学的特性として、水圧の大部分を両岸の岩盤に伝えることにより、水圧を支える構造のダムです。
重力式コンクリートダムと比べ堤体を薄くすることができ、経済的ですが、ダムの両岸の岩盤に伝わる力が大きくなるので、両岸に強固な岩盤が必要です。有名な黒部ダムも同じ構造で造られています。
また七色ダムの名前の由来となっている七色峡は、その名のとおり四季を通じて川の水の色が七色に変わるという不思議な峡谷です。
上流の池原ダムとともにブラックバス釣りで有名で、水質の良さと桜・ツツジ・紅葉など樹木が豊富な美林にかこまれた人造湖です。
さらに天端を国道169号が通る。国道が通るダムは珍しいが、乗用車同士がすれ違うのがやっとではないかと思われるほど、狭い国道となっている。