高遠城址公園

南アルプスの裾野、ここにだけ咲く小彼岸桜



高遠城址公園は、長野県伊那市の南アルプスの裾野にあった戦国時代の武田氏一族の城、高遠城や兜山城とも呼ばれた城跡に明治時代に作られた公園です。
廃藩置県により取り壊された高遠城は、庭木などまで含めて競売で売られ、荒れ地となっていました。旧藩士たちの手により、この城跡に桜を植樹し、1876年には公園として整備。その後、地域の集会所として1936年に高遠閣が作られ、現在は国の文化財として、また観光客のための休憩所として使われています。
この1876年時に植えられた桜が、1500本にも及ぶ桜に包まれた城風景を作り出しています。
ここで咲く桜は、ここ、高遠城址公園だけに群生していることで全国的にも有名な高遠小彼岸桜。
全国各地ではここから送られた樹以外に同じものが存在しないことから、この地で開発された栽培品種であると考えられています。
高遠小彼岸桜は、お彼岸頃に先始める桜で、彼岸桜、千本彼岸とも呼ばれます。開花時期にあたる4月から5月には高遠城址公園さくら祭りが毎年行われており、夜間もライトアップされた美しい高遠小彼岸桜の姿を楽しむことができます。
高遠小彼岸桜はソメイヨシノよりも淡い色で咲き、樹高も5m程度と大きくならないことから、茶室や狭いスペースの庭木として利用されています。
現在この高遠小彼岸桜は長野県の天然記念物に指定されているほか、高遠城址公園は日本の桜名所100選にも選定されています。

高遠城址公園
所在地
長野県伊那市高遠町西高遠810-1 
交通案内
◆電車
高遠駅より徒歩約15分
◆車
諏訪ICよりR152経由 約31km 約50分
駐車場
あり
電話番号
0265-94-2551


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