大法寺 見返りの塔

長野県のほぼ中央に位置する小県郡ちいさがたぐん青木村。そこに「日本一の美しさ」と言われている国宝見返りの塔が属する天台宗の寺院があります。それが大法寺です。

見返りの塔には綺麗に整備された駐車場に車を停め、案内板に沿って境内へ向かいます。
傾斜や階段が多い場所となりますので、不安な方は駐車場にある杖をお借りしましょう。

向かう道中にも見どころがいくつかあります。
まずは大法寺の本堂。葬儀などはこちらで行われるそうです。そのすぐそばにあるのが青木村指定の天然記念物であるカヤの木。樹齢は500年にも及ぶとのこと。
また、道沿いには羅漢石像が立ち並んでいます。よく見ると一つ一つ顔の表情が違っていてのんびり歩きながら眺めるのもおすすめです。今も寄進によって少しずつ数が増えていっています。
さらに進むと青木村郷土美術館があります。見返りの塔の内部の壁画の復元品が展示されているのでぜひこちらも併せて訪れてみて下さい。

観音堂には国指定重要文化財の十一面観音菩薩が安置されています。また、こちらでは日本最古のしゃちほこも見ることができます。こちらは拝観料が別途かかりますので、ご注意ください。
観音堂のすぐそばに竹灯りの会の方々が作成した竹灯りがあります。中で光を灯すと幻想的な様子を見ることができるので気になる方はぜひHPをご覧ください。

観音堂の脇を抜ければいよいよ見返りの塔が姿を現します。
見返りの塔は和様の建築様式が正確に守られていることで知られ、その歴史は1333年にまで遡ります。塔が持つ美しさはもちろんのこと、その周りの自然との調和が素晴らしいことから国宝に指定されているそうです。その美しさから近くを通る旅人が振り返りながら塔を見たことが名前の由来となっているとのことです。

そこまで広くない境内ですが、見どころはたくさんあります。四季折々で様々な表情を見せてくれるので一度見たら何度でも訪れたくなる名スポットです。