土気城

内房と外房を繋ぐ土気酒井氏の居城



千葉県は千葉市緑区の土気町にある土気城は、台地上に切れ込んだ谷と空堀を利用して造られた城です。
神亀年間に鎮府将軍・大野東人が蝦夷に対する備えとして金城あるいは貴船城と呼ばれる城砦を築いたのが起源とされますが定かではありません。
その後、長享2年(1488年)に小弓公方足利氏の家臣で中野城主の酒井定隆が築き、土気城は150年にわたり土気酒井氏の居城として知られています。
小弓公方・足利義明が没すると、土気酒井氏は北条氏、上杉氏、里見市、上杉氏と従属先を変えながら存続しましたが、1590年(天正18年)の豊臣秀吉による小田原征伐で北条氏とともに滅亡しました。
現在は、本丸跡は旧日航研修センターの庭園になっており、約5メートルの土塁に囲まれた二の丸跡には老人ホームが建てられています。
三の曲輪には案内板、その近くには貴船城(土気城)の説明碑が建てられており、随所になごりを感じることができます。

土気城
所在地
千葉県千葉市緑区土気町489 
交通案内
・東金有料道路 中野ICから車15分
・JR外房線 土気駅から徒歩10分

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