木頭

徳島県那賀郡で育った国産ブランド木材の木頭杉を支える木こりたちがいます。昔は山間部には広い道路が無く、山から切り出した木を街に運ぶ手段は川しかありませんでした。切った木を川に浮かべ下流へと流していくのです。そしてこの木頭杉の木こりたちに受け継がれる川流しの技術に一本乗りというものがあります。その名の通り、川に浮かべた１本の杉の木の上に木こりが乗り、手に持つトビと呼ばれる棒だけでバランスを取りながら川を下っていくというもの。ただ乗るだけでも難しそうなのに川を下りながら杉を操っていくのはとてつもない技術ですよね。そんな一本乗りをだれでも体験できるのが毎年夏に開催される木頭杉一本乗り大会です。誰でも参加できて乗り方を教わり、実際に川を進んだ距離に応じて名人や１〜１０級までの認定証をもらうことができます。熟練者ほど簡単そうに乗っていますが、その難しさはぜひご自身で体感してみてください！