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脇町うだつの町並み
江戸時代にタイムスリップしたような景観を楽しむ
徳島県西部にある美馬市脇町には、うだつの町並みと呼ばれる地区があります。江戸時代の町並みが残る非常に情緒のある地区で、タイムスリップしたような感覚が味わえると観光客にも人気のスポットです。「うだつ」というちょっと変わった名前のついた町並みについてご紹介します。
うだつとは
うだつとは、日本家屋の屋根に取り付けられる小さな柱のことをいいます。隣り合って建てられている家からの火事を防ぐ目的で設けられました。後には防火壁よりも装飾用として設けられるようになり、主に上方の商家に多く見られるようになりました。屋根にうだつを設けることを「うだつを上げる」といい、立派なうだつを上げる事は裕福であることの象徴ともなりました。転じて見栄えが良くない等の意味で「うだつが上がらない」と使われるようになっています。
うだつのある伝統家屋について
江戸時代中期から富の象徴として、上方(大坂など)の商家で多く見られたうだつですが、現在残っているところはとても少なくなっています。徳島県には美馬市やつるぎ町に江戸時代の町並みを残す地域があり、屋根にうだつを上げた家が多く見られます。
脇町のうだつの町並み
美馬市脇町は、古くは四国の主要な街道や吉野川の水運の要所として知られたところです。元々は脇城の城下町であり、江戸時代は藍の集積地として発展しました。よって裕福な商家が多く、今でも残る伝統的な家屋には装飾の施された立派なうだつが多く見られます。江戸中期から昭和初期までに建てられた伝統家屋の町並みは、かつての繁栄ぶりを伝えています。脇町のものは重要伝統的建造物群保存地区に指定され、町並み保存が行われています。
うだつの町並みで、江戸情緒を楽しむ
うだつの町並みの一角には、美馬市観光交流センターがあります。こちらでは伝統的な藍染めを予約制にて体験することができます。茶寮などもあり和の雰囲気を存分に味わえます夜になると町並みが行灯風のライティングで照らされムード満点。デートにも良さそうです。
まとめ
美馬市脇町のうだつの町並みについてご紹介してきました。かつての藍で栄えた脇町の繁栄ぶりがうかがえる町並みは、江戸の頃の情緒がたっぷりです。また伝統工芸の体験や和風のライトアップで昼も夜も楽しめるスポットとなっています。ぜひ徳島へお越しの際は脇町のうだつの町並みを訪れてみてください。
脇町うだつの町並み
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