鬼ヶ城

荒波と自然が造りだす迫力ある岸壁



三重県は熊野市のある鬼ヶ城は、熊野灘の荒波に浸食されまるで鬼のように見える岸壁のことです。
この奇景が約1キロにわたって続き、数々の海蝕洞と数回の大地震によって隆起した凝灰岩の大岩壁が織りなす、特殊な地形が目を見張ります。
1935年(昭和10年)に国の天然記念物に指定され、日本百景に選定、2004年に紀伊山地の霊場と参詣道の一部としてユネスコの世界遺産に登録された、三重県が誇る景勝地です。
見どころは上下2段の大きな岩窟がそびえる千畳敷です。凝灰岩の岩肌には、風や波に削られた無数の蜂の巣状の風蝕跡が見られ、自然の力の大きさを実感させられます。
鬼ヶ城の名の通り鬼退治伝説にも由来しています。
平安時代 桓武天皇の頃、征夷大将軍の坂上田村麻呂がこの地で鬼と恐れられた海賊の多娥丸を征伐したといわれます。
鬼ヶ城は、かつて鬼の岩屋と呼ばれていました。
海岸線は遊歩道で整備されていますが、安全には十分気を付け、また台風などにより通行止めとなることがるので、管理している鬼ヶ城センターからの情報を確認してから訪れてください。

鬼ヶ城
所在地
三重県熊野市木本町1835-7番地 
交通案内
JR熊野市駅より三重交通バスで鬼ヶ城東口下車すぐ
電話番号
0597-89-1502


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