平和記念公園

沖縄の歴史に深い悲しみを残した太平洋戦争末期の沖縄戦。その終焉の地となった摩文仁の丘にその公園があります。それが平和記念公園。世界の恒久的な平和を祈念すると共に平和の情報発信を行なっていく公園として整備が進められています。

多目的広場には休日多くの方が訪れ県民の安らぎの場として利用されています。
広場から見える一際目立つ白い塔は沖縄平和記念堂。広場に位置する「平和の丘」は戦時中、沖縄の人々が身を潜めたガマに、平和の光が差し込むという意味が込められて設置されたとのことです。

また園内には46都道府県の慰霊塔が立てられおり、各県から沖縄へ出征し命を落とした人々の安らかな眠りを祈念しています。都道府県によってさまざまな特色のデザインとなっており、戦没者への細やかな配慮が感じられます。

またその先には摩文仁の丘が広がっています。沖縄戦末期、美しいこの海岸は、海はおびただしい数のアメリカ軍の軍艦で埋め尽くされ、海岸は捕虜となることを拒んだ多くの人々が自決を選んだことにより真っ赤に染まったそうです。

海岸からほど遠くない場所にある第三十二軍司令部洞窟で昭和45年6月23日に司令官牛島中将が自決したことで組織的な戦闘が終わりました。

太平洋戦争終結から2022年で77年もの歳月が経ち、戦争を知る人も年々少なくなってきているのも事実です。

「戦争だけは２度としてはいけない」そんな不戦の誓いを未来永劫受け継いでいくためにも沖縄に訪れた際には戦争について学ぶことができる場所へ立ち寄って頂きたいと思います。