西吾妻山

スノーモンスター。またの名を樹氷。 日本の東北地方の一部でしか見ることができない、非常に貴重な現象です。

今回はそんなスノーモンスターの中を歩く雪山登山の動画となります。 樹氷は氷点下5度以下になった水蒸気や水滴が樹木に吹き付けられて凍り付き、その隙間に雪が入って固まって形成されます。
代表的な場所として、蔵王、森吉山、そして西吾妻山が挙げられます。 今回は西吾妻山を登ってきました。 整然と立ち並ぶスノーモンスターの群れは、現実とは思えないほど圧倒的で、青空の下で最高の絶景を楽しむことができました。 樹氷ができる条件は氷点下の厳しい冷え込みが続くこと、強い西風が吹き続けることであり、それはつまり登山には厳しい条件となります。 そのため西吾妻山に向かう際には、いつも以上に気象条件をチェックし、万全の準備をして臨むことをおすすめします。
西吾妻山の登山ルートとしては山形県側の天元台スキー場から登るルートと、福島県側のグランデコスキー場から登るルートがあり、今回は福島県側から登りました。 グランデコリゾートからゴンドラとリフトを乗り継ぎ、登山口へ。そこでスノーシューを履き、雪積もる山に入っていきます。 冬は夏の登山道と違い、前の人が歩いたトレースをたどっていくことになるため、YAMAPなどの地図があまり機能しなくなります。 確実に合っているルートかは各自の判断で登っていくことになりますので、細心の注意を図りましょう。
次第に高度を上げていくと樹木が少なくなっていき、背後に雄大な山体崩壊した裏磐梯山と猪苗代湖、安達太良山が見えてきます。
さらに高度を上げていくと右手に無数の樹氷を抱く西吾妻山が見えてき、西大嶺へとたどり着きます。 西大嶺からは一度大きく下ることになりますが、そこから遂にスノーモンスターの群れの中を歩くことができます。
スノーモンスターは想像以上に大きく、青空のなかスノーモンスターの群れの中にいると、まるで異世界に来たんじゃないかと思えるような感動を覚えます。

動画でもその感動を少しでも伝えられているのではないかと思いますが、ぜひ実際にその目で見に行くことをオススメします！ (行く場合は万全の準備を！！！)