海金剛

鷹ノ巣岬の断崖下、巨大奇岩が連なる海岸線



海金剛は、本州最南端の街、和歌山県串本町、紀伊大島の南端にある、大きな奇岩が樫野崎から鷹ノ巣台地の断崖下に連なる雄大な海岸線の呼び名です。南紀熊野ジオパークのジオスポットを構成する地点で、21世紀に残したい日本の自然100選にも選ばれています。
もともと北朝鮮江原道に、古来より朝鮮半島全体で白頭山と並ぶ高峰と呼ばれてきた格の高い名勝 金剛山があります。
この地には昔から、朝鮮半島由来の職業部民や文化などを伝える移民などがみられた時代も多く、その山の名を、この美しい岩場の名としたといわれています。
紀伊大島が海に向かって垂直に削り取られた海食崖はおよそ40mの高さ。
この海面から、いくつもの巨大な硬い流紋岩が顔を出し、波に洗われ続けることで、ピラミッドや積み重ねられた刀のようなシャープな外形を形作りました。
海に続く海岸段丘は、かつて幾度も記録された南海トラフ地震の際に隆起したもので、太平洋の波を受けた躍動感ある姿には思わず言葉を失います。
場所によってはサンゴ礁なども見られる黒潮のまち串本町らしく、あちこちに亜熱帯の植物や、藪椿などの花も見られます。
すぐ近くには日米修交記念館、トルコ記念館や樫野埼灯台もあり、遊歩道などを歩いて移動できます。

海金剛
所在地
和歌山県東牟婁郡串本町樫野 
交通案内
JR紀勢本線串本駅より熊野交通バス樫野灯台口行、樫野下車より徒歩15分
駐車場
あり
電話番号
0735-62-3171

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