道成寺

能楽の安珍・清姫伝説を始め様々な伝説の寺



天音山道成寺は和歌山県日高川町にある和歌山県最古の寺。文武天皇時代の701年に、紀州に行幸した際に創建された古刹。
紀州に徳川家が入った江戸以降に天台宗に改宗しましたが、それ以前から多数の重要文化財や国宝、文化財等や、さまざまな古典芸能が作られるもとになった伝説が多く国内に広く知られる寺。
現代では、安珍清姫を住職が非常にわかりやすくかつユーモアたっぷりに解説する絵とき説法の寺などとして取材が多い事も有名です。
国内の西暦800年以降の仏像の中でも、世界中で知られる作品が多く、国宝の道成寺の千手観音こと木造千手観音立像、日光月光菩薩。重要文化財の秘仏の千手観音像とその胎内仏や木造毘沙門天立像をはじめ、多数の作品があります。
また、1357年に建立された本堂は、国の重要文化財。他にも敷地内には、1691年の仁王門や1763年の三重塔等、国や県の重要文化財が並びます。
能の中で最も有名な演目の1つである道成寺は、この寺に伝わる安珍・清姫伝説をもとにした室町時代後期の作品。作品中には道成寺の僧たちも登場します。
62の石段と仁王門での白拍子による乱拍子と長い静寂。急ノ舞から梵鐘の中に飛び込んだ直後に梵鐘が落下など、世界の普遍的な神話や伝説との共通点が見られることもあり、こちらも人気です。
思いがけず観光時間が足りなくなるほどの寺としても有名なため、訪問する際には注意しておきたいところです。

道成寺
所在地
和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738 
交通案内
道成寺駅よりすぐ
定休日
年間無休
営業時間
午前9:00〜午後5:00
料金
拝観料 大人(中学生以上):600円 小学生:300円
駐車場
あり
電話番号
0738-22-0543


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