養翠園

珍しい汐入の池、名勝の池水回遊式大名庭園



養翠園は、1826年までの9年間にわたり造営された、和歌山市南部の和歌山湾沿いにある紀州徳川家第十代藩主徳川治寶の西浜御殿の広大な大名屋敷庭園です。
広さは33000m2もあり、水軒川に三方を囲まれて河口付近にある立地を生かし、海水をひきこむ汐入の池が全国的に見ても非常に珍しい型。また現在も個人所有である大名庭園としては日本では唯一のもの、さらに国の名勝でもあり、日本遺産の絶景の宝庫和歌の浦の構成要素でもあります。
近くの天神山と章魚頭姿山を借景としたこの汐入の池には、当地を反映していながら時代的には珍しい直線型の3つの橋が架けられています。
汐入の池に続いて河口との間には御船蔵。南には鴨寄、中央に弁財天があり、毎日の潮の満ち引きによってさざ波が立つ姿は、歴代藩主らしい好みと、近畿の当時の文化人好みがともに見て取れます。
広い芝生と海辺らしく丁寧に作られた松の姿、そして渡り鳥を含む野鳥の姿が通年見られる地域でも有名な観光スポット。
ツツジやカキツバタ、アジサイなどの花の季節も、冬景色も美しく、四季のいつでも見どころがある庭園です。
また2006年に和歌山城周辺から和歌浦東に、そして同じ養翠園内に移築されてきた、紀州藩2代藩主徳川光貞の湊御殿もあります。こちらは一度の焼失の後11代藩主徳川斉順による1834年の建築で、和歌山市指定文化財に指定されています。

養翠園
所在地
和歌山県和歌山市西浜1164番地 
交通案内
JR和歌山駅より雑賀崎方面行きバス乗車、30系統 養翠園前で下車、西に徒歩7分
定休日
年中無休
営業時間
9:00〜17:00
料金
入園料 大人(中学生以上):600円 、小人(小学生以下):300円
電話番号
073-444-1430


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