ひき岩群

ひき岩群は、和歌山県田辺市稲成町にある、東西1.5?、南北1?程の範囲に連なる奇岩の景勝地です。
名前の由来は、岩山の形が三角形で、ヒキガエルが密集しておしあいへしあいしたり、ヒキガエルたちが天を仰ぐ姿に見えるからという説がある他、ひき岩群最南端にあるヒキガエルそっくりのひき岩に由来する説があります。この岩が、ヒキガエルたちを呼ぶ姿をしているとされ比企岩や蟇岩とも呼ばれています。
岩場の間には川が流れており、岩と岩の間はクロバイやコジイ、ツツジ類など特徴的な植物が茂り、ちょうどヒキガエルたちの背中を緑に色づけて、ヒキガエル感を一層リアルに引き立ててくれます。また湿地性の特徴ある植物が多く、食虫植物やキキョウラン、バイカオウレンなども生息しています。
展望台があり、ここから田辺市街地や田辺湾、白浜までが一望できます。
またひき岩群には全長4?の、高低差70m、岩口池から始まるハイキングコースがあり、豊かな自然と山の花々を楽しめる絶景コース。国民休養地にも指定されているおおらかな自然残るエリアの中には、30分程で回れる新西国三十三番霊場もあります。